Steamのインストール

PCにSteamをインストール、アカウントを作成し、ログインします。

Steamストアで「Liftoff®: Micro Drones」を検索します。
Betaflightのレート概念やACRO操作を学ぶ目的であれば、まずは通常版を選んで構いません。

購入後、リモートインストールを押します。

インストール先ドライブには余裕を確保します。Steamの案内では25GBの空き容量が必要です。

この段階では起動せず、先にプロポをPCへ接続します。送信機を先に認識させておくと、Liftoffで入力デバイスを見つけやすくなります。

2. プロポをPCに接続する

USB対応プロポの場合

最近のRadioMaster、Jumper、BetaFPVなどは、USB接続で直接ジョイスティックとして使える場合が多いです。

  1. プロポの電源を入れます。
    機種によっては、電源オフのままUSB接続しても認識される場合があります。まずはお使いのプロポの手順に従ってください。

  2. USB-Cケーブルやシミュレーター用アダプターで、プロポとPCを接続します。

  3. プロポ画面にUSBモードの選択肢が出たら、一般に次のような項目を選びます。

    • USB Joystick

    • HID

    • Gamepad

    • USB Game Controller

    「USB Storage」「Mass Storage」はSDカードをPCに見せるモードなので、シミュレーター操作には通常使いません。

  4. プロポ側のモデル設定を確認します。
    スロットル、ヨー、ピッチ、ロールの出力が有効で、ミキシング・トリム・サブトリムが不自然でない状態にします。シミュレーター用に専用モデルを1つ作ると安全です。

古いプロポの場合

USBがなく、3.5mmのトレーナーポートしかない場合は、USBシミュレーターアダプターやPPM-to-USBアダプターが必要です。Liftoffのコミュニティ案内でも、トレーナーポート型プロポではアダプター経由でWindowsにジョイスティックとして認識させ、Liftoffで手動設定する方法が示されています。

3. Windowsで認識を確認する

Liftoffを開く前に、PCがプロポの入力を読めているか必ず確認してください。

  1. Windowsキーを押し、joy.cpl と入力して実行します。

  2. 「ゲーム コントローラー」一覧に、プロポまたはUSB Joystick/HID Controllerが表示されることを確認します。

  1. 対象デバイスを選び、プロパティを開きます。

  2. スティックを動かして、軸表示が反応するか確認します。

    • 左右スティックを動かす

    • スロットルを最下端から最上端まで動かす

    • ヨー、ピッチ、ロールがそれぞれ入力されるか見る

  3. Windows側で認識・入力されない場合、Liftoff側でも認識できません。USBケーブル、USBポート、プロポのUSBモードを順に確認してください。Liftoffコミュニティでも、まずjoy.cplでWindowsが送信機を認識しているか確認する手順が推奨されています。

Windowsで表示されない場合

  • 充電専用ケーブルではなく、データ通信ケーブルに替える

  • 別のUSBポートへ挿す。可能ならPC本体のUSBポートを試す

  • プロポ画面でUSB Joystick/HIDを選び直す

  • プロポの電源を入れ直してから再接続する

  • USBハブを外し、PC本体に直接つなぐ

  • 古いプロポならPPM-to-USBアダプターを使う

  • joy.cplに出るまでLiftoffを起動しない

4. Liftoffでプロポを設定する

プロポをUSB接続した状態で、SteamからLiftoffを起動します。

初回は、コントローラーのセットアップまたはキャリブレーション画面が表示されることがあります。

まずはOPTIONSからCONTROLLERを押します。

画面の通りにキャリブレーションををおこないます。

画面の指示に従って、各入力を一つずつ割り当てます。

Mode 2の場合の割り当ては、以下が基準です。

操作 Mode 2で使うスティック 機体の動き
Throttle(スロットル) 左スティック上下 上げると浮上・推力増、下げると推力減
Yaw(ヨー) 左スティック左右 機首を左右へ向ける
Pitch(ピッチ) 右スティック上下 前後へ傾ける。前に倒すと前進
Roll(ロール) 右スティック左右 左右へ傾ける

Mode 2が一般的ですが、実際に使う予定のプロポ設定とLiftoffの割り当てを一致させることが最優先です。

Liftoffでは補助キャリブレーションの表示に従うだけでなく、必要に応じて自分が使いたい軸を動かして割り当てる、または手動キャリブレーションを使えます。

各スティックを端から端までゆっくり動かします。

キャリブレーションでは、中央位置・最小値・最大値を正しく取ることが重要です。

設定を保存し、フリーフライトへ入ります。

5. キャリブレーションの確認

離陸前に、次を確認してください。

  • スロットルを最下端にすると、推力がゼロになる

  • スロットルを上げると、機体が浮く

  • 左スティックを左に倒すと、機首が左を向く

  • 右スティックを前に倒すと、機体が前へ傾く

  • 右スティックを右に倒すと、機体が右へ傾く

  • スティック中央で勝手に機体が回転・傾斜しない

機体が勝手に片側へ流れる場合は、床の傾きのようなマップ条件の可能性もありますが、スティックドリフトの可能性もあります。

LiftoffのキャリブレーションにあるFine Tuneで、該当軸にデッドバンドを少し追加する方法があります。

FINE-TUNEで方向を逆にしたり、微調整ができます。

軸が逆の場合

「スロットルを上げると下がる」「右に倒すと左に傾く」などの場合は、キャリブレーションのFine Tuneまたは手動設定で、該当する軸をInvert/Reverseします。

スロットルが半分しか使えない場合

スロットルのゼロ位置設定が中央になっている可能性があります。

一般的なFPVプロポのMode 2では、スロットルのゼロ位置は下端です。

Fine Tune内のThrottle Zero Pointを確認し、通常は0.0付近に戻してから、もう一度キャリブレーションしてください。

0.5にすると、下半分を事実上使えなくする挙動になります。

6. 初心者向けのLiftoff設定

視点と飛行モード

最初から実機FPVに移行したいなら、以下を基準にします。

  • 視点:FPV

  • 飛行モード:ACRO

  • コントローラー:実機で使用予定のプロポ

  • 操縦モード:Mode 2

  • カメラ角度:低めから開始

  • コース:障害物が少ない、広い場所

ACROは自動水平復帰がないため、最初は難しく感じます。

しかし、Betaflight搭載FPV機を飛ばす際の基本操作に近いモードです。

墜落してもシミュレーターでは損傷費用がかからないので、低速で何度も練習してください。

Betaflight Ratesを使う

 

Betaflightも学ぶ目的なら、Flight Controller設定でSELECTED MODEL: Betaflightを選びます。

最初は、PIDなどの高度な値を触る必要はありません。

先に以下の概念だけを体験してください。

項目 最初の扱い方
RC Rate まずは標準・低めで開始
Super Rate 低めから開始。端まで倒したときの回転が急すぎる場合は下げる
RC Expo 中央付近の操作を穏やかにしたい場合だけ少し増やす
Roll / Pitch / Yaw 最初は大きく差を付けず、同程度で試す
PID 初心者段階では原則触らない
Filter 初心者段階では原則触らない

設定を変更したら、同じ短いコースや同じ8の字を飛んで比較してください。

一度に複数の項目を変えると、何が飛びやすさに影響したのか分からなくなります。

7. 最初の練習メニュー

最初の数時間は、タイムより「墜落を減らす」「スティック入力を小さくする」ことを目標にします。

  1. スロットルだけで、低い高度を保つ
    浮上後、急にスロットルを戻しすぎず、小さく調整します。

  2. まっすぐ前進して戻る
    前進中は、ピッチをわずかに前へ倒し、ヨーで機首の向きを保ちます。

  3. 大きな旋回
    Rollで機体をバンクさせ、Yawを少し加えて曲がります。

  4. 四角形
    直進→90度旋回→直進を繰り返します。高度と速度を一定に保つ意識を持ちます。

  5. 8の字
    左右のバンク・ヨー・スロットル調整をまとめて練習できます。

  6. ゲート1つ
    速さではなく、中央を安定して通り抜けることだけを目標にします。

  7. 短いコースを周回
    最初は「クラッシュ回数」「コースアウト回数」を減らす方が、タイム短縮より効果的です。